デザインの余白

グラフィックデザイナーのひとりごと。デザインのこと、京都のこと、そして気になること。

サムネイルのすすめ

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サムネイル=親指の爪

それほど小さいということ。


サムネイルって何?という人も多いと思います。
サムネイルなんて描かないという若いデザイナーも居るくらい。

僕の若いころは、ラフやカンプですら手で描いたりしてました。
今では信じられないけどw

 

トップの画像はその「サムネイル」です。
僕がある撮影のために描いたものです。

 

 

こう言う手描きの粗いスケッチみたいなもので、
「絵を描く」ことが目的ではなくて、「情報と素材を整理」するためのもの。
とっても便利です。


自分のアイデアや試したいデザイン、必要なスペック、伝えなければならない要素、必須のアイテムなど...。頭のなかのカオスな状態を整理し、「自分に」ではなく「ひとに」その「アイデアやデザインの方向性」が見えるように可視化していきます。

 

自分の中でデザインを練って強化する時にも必要だけど、カメラマンやライターとの打合せで使う、言わば設計図的なものにもなる。

ちゃんと描けばクライアントともサムネイルで打合せができるし、そうなればラフやカンプをつくる必要もなくなる。

 

「例えば、こういうことですよね!」とサラサラっと絵を描いてしまえば、それですべては解決することだって多い。サムネイルを元に打ち合わせして、色んな意見や要望が出たらその場で描き直す。

 

どんどんアイデアをビジュアル化することで誰もが分かりやすいものとなるし、デザイナーはあらゆるものをビジュアル化するために、常に緊張感とアイデアを駆使することになる。ワクワクして楽しいじゃないですか。。

 


といことで、サムネイルは情報整理術だと思うのです。

 

サムネイルが描けるとかなり便利だと思うし、特に若いデザイナーには超オススメしたい。
ま、ちょっと訓練したら誰でも描けるようになるしね。