デザインの余白

グラフィックデザイナーのひとりごと。デザインのこと、京都のこと、そして気になること。

迷子のデザイン

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デザインを仕事として25年になるけれど、自分のデザインに対してまだ足りないと思うことがよくある。

足りないからといって、何かデザイン的に足し算するという意味ではなくて、正解のない答えをずっと探してるような感じ。


例えば、移動するときに最短距離で行かなければならない時もあれば、途中にある色んなお店に寄らないといけない時もある。その時はそれぞれ正解なんだろうけど、後日散歩している時に「こんな道もあったんだ!」と気づいたりする。

デザインは目的地に着くことも大事だけれど、その道筋が大切だったりするし、時代が変わって、人の認識が変わることで価値観は常に変化するし、その時々で最良のものというのは変わっていく。

同じものでもデザイナーによって導き出される答えは違うしね。

 

ということで、今日も苦しみを楽しむのである。

 

カウンターパンチ  16世紀の活字製作と現代の書体デザイン

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