デザインの余白

グラフィックデザイナーのひとりごと。デザインのこと、京都のこと、そして気になること。

いのちをいただく 自然とデザイン 〜岡山県西粟倉村 森の学校〜

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岡山県西粟倉村にある「森の学校」。いつも仲良くしていただいてる方に誘われて、自然を満喫。森の学校長である牧さんのアテンドでプチ野人体験の巻。

少し前からその存在は知っていて、どういう取り組みなのかもほんの少し知っている。そして、なんとなく面白いことをされてるなぁと、そんな軽いノリで校長である牧さんにお会いして、西粟倉の良いところをビュッとご案内いただきました。

とは言うものの、僕は「美味しい天然鰻が食べられるからおいで〜」ということでついていったのが正直なところです(笑

f:id:gridGraphic:20150715112107j:plain本当の学校を改装して使用されています。



自然の中で、自然体に

まず「西粟倉」は遠いイメージがあったんだけど、京都から車で2時間半程度と意外に近いことを知りました。そして町中に住んでいると忘れている、たくさんの自然にテンションも上がりっぱなしなのでした。木々や田んぼの田園風景は京都市内でも少し離れればあるはずなんだけど、やっぱりなんか少し違う気がします。

まず、カエルが多い!
オオサンショウウオがすぐ側の川にいる!(らしい。今回は見られませんでした)
でっかい天然の鰻が捕れる!(今回チャレンジするも釣果ゼロ)
鹿や猪、熊が普通にいる!

これだけでも、ワクワクの世界です。
京都は祇園祭もはじまって蒸し暑くてたまらないんですが、西粟倉はエアコン要らずで少し肌寒いくらいでした(日中はやっぱり暑いんだけど)

ということで、捕れたての猪や鹿、鰻をこれでもかっ!と戴いてまいりました。(ちゃんと許可を取った猟師さんと、調理できるプロに作っていただいております)

f:id:gridGraphic:20150715112305j:plain水が豊富

f:id:gridGraphic:20150715112324j:plainまさに森

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f:id:gridGraphic:20150715112452j:plain数えきれないほどのカエルくんたち。まだしっぽが残ってる



チカラが強すぎる

天然の鰻(60cmくらいはあったかな?)や子鹿、猪など西粟倉で捕れたものを食べながらその土地の水や米や野菜をご馳走になるという、贅沢にして豪華な時間。そして楽しい会話で酒がすすみまくったのは言うまでもありませんw

普段食べているものの場合、「いただきます」→「美味しい!」→「ご馳走様」となるのですが、今回は「いただきます」→「美味しい!」→「ご馳走様」→「闘ってる」という感じなのです。食物を消化するという自然な行為(特に意識しないもの)を意識するレベルの何かが生じていました。内蔵や身体の細胞が取り込もうとしたり、何かに反応しているような感じを受けました。そして、僕の場合は満腹でしんどいと言うよりは、食べることがそのまま運動しているような感覚になりました。

これが「命をいただく」と言うことなのかと、ひとり色んなことに感謝し、命の濃さのようなものを感じたのでした。上手く表現できているか心配ですが...

f:id:gridGraphic:20150715112202j:plain近くの川で捕れた鰻を蒲焼きに... 旨すぎる

f:id:gridGraphic:20150715112526j:plain新鮮なバンビちゃん。とても柔らかくてジューシー

f:id:gridGraphic:20150715112543j:plainこちらはイノシシくん。臭みもなく、美味しい



表情が豊か


「森の学校」は、正式には「株式会社 西粟倉・森の学校」という法人です。色んな事業や取り組み、挑戦をされています。詳しいことは、ホームページをみていただくとして、今回は森の学校が運営(経営)する製材工場や制作されているプロダクト商品を見せていただきました。

それぞれ試行錯誤しながら、とても苦労してたどり着いたんであろうことが何となく分かりました。作るもの、作る人、使う人、地域・環境など、様々なことに思いを馳せ、そして考えて工夫されているのがとても勉強になりました。何より働く人の表情が良いなぁと思いました。イヤな感じがないんです。少し偉そうな言い方になってますが、気持良かったのです。

デザインも同じですが、想像力が豊かで色んな事を感じ取ることができると、新しいものを創造していくことができるんだなぁと改めて思ったのでした。

もう一度行ってみたい場所、もっとお話してみたい人たちとの出会いでした。いろんなことに感謝する短くて濃い旅でした。西粟倉村、森の学校の皆さん、牧さん、ありがとうございました。誘ってくださったF田さん、ありがとうございました。また行きましょう!

 


そうそう。スイカがめっちゃ甘くて大きいのです。ひとつ7kgはあるかと思うスイカが、なんと3,500円。交渉次第では、もっとお安くなるようです。「あわくランド」の向かい
の果物屋さんなので、ぜひ!ただし、試食も値引きも女性限定(笑




岡山県西粟倉村  http://www.vill.nishiawakura.okayama.jp/

株式会社 西粟倉・森の学校  http://nishihour.jp/

ニシアワー  https://www.facebook.com/nishihour

 

f:id:gridGraphic:20150715112643j:plain熊が出ますw