デザインの余白

グラフィックデザイナーのひとりごと。デザインのこと、京都のこと、そして気になること。

宇宙兄弟と続けること

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もっと続けていれば良かった。。


ということ、ありませんか?
僕も続けておけば良かった思うことがあります。

例えば、スポーツ。
野球だとして、以下の様な問があるとします。

「野球を一生続けることができるか?」


その答えは、ひとつではありません。
それは、現役の選手として続けることには限界があるけれども、何らかの形で野球に関わり続けることは可能だからです。現役を引退した後に指導者になる道や、解説者や審判、またひとりのファンとして野球をする人たちを応援するなど、そのカタチは様々だと思います。


「野球選手」にはいつか終わりがあるけれど、「野球人」には終わりがない。

同じように「デザイナー」には終わりがないけれど、「サラリーマン」には定年があり、退職がある。。



などとつらつらと考えながら、7月30日から京都文化博物館で開催中の『宇宙兄弟展』に行ってきました。


原画展と言っても良いくらいの展示内容。

JAXANASAのロケットや宇宙ステーションの模型など、かなり充実した内容だと思います。実は『宇宙兄弟』の熱心な読者とは言えないんだけれど、「宇宙」「兄弟」というキーワードがいつも気になっているテーマなのと、そのストーリーと作者の小山宙哉氏の絵が好きだったのです。

僕も幼い頃、弟と夕暮れの琵琶湖疎水でUFOを見たという経験があります。(これはまた機械があれば書いてみたいと思います)


で、原画やラフスケッチから放たれる、そのパワーに圧倒されました。
そして、単に絵が上手いとか精密とかだけじゃない、マンガ特有の抜かれた線に改めて感動しました。


手塚治虫氏や井上雄彦氏、宮﨑駿氏の絵も好きだし、これまで何度も感動してきたんだけど、今日の『宇宙兄弟』はグッと来ました。

マンガとしてのビジュアルの力(ちから)と絵に付けられた台詞。
多分、ビジュアル以上にその台詞、コピー、言葉に引き寄せられたんだと思います。




ということで、


描き続ける。

やり続ける。

考え続ける。

デザインし続ける。


事が大切なんだなぁと、改めて思ったのでした。




宇宙兄弟展』の会場内は、撮影自由なので嬉しさ倍増です。みなさん、思い思いにカメラで会場や作品を撮っておられました。そして、僕は名(迷)言Tシャツも買ってしまったのは内緒ですw

トップの写真は、壁一面に貼られた小山宙哉氏のラフスケッチです。


宇宙兄弟展〈京都会場〉

会  期:2014年7月30日(水)〜9月23日(火・祝)
会  場:京都文化博物館(京都市中京区三条高倉)
開館時間:午前10時〜午後6時
     ※金曜日は午後7時30分閉館 ※入場は終了時間の30分前まで
休 館 日:毎週月曜(ただし、9月15日、9月22日は開館)、9月16日

http://space-bros.com/

 

宇宙兄弟 コミック 1-23巻セット (モーニングKC)

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