例えば、ゴッホのある絵が5億円として、その絵が本当に5億円という価格が適正なのかなんて殆どの人には分からない。そして個人で買うことなど思いもしない。
でもその同じ絵が300万円なら少しムリをしたら買えそうな気がするけども、その価格が適正なのかはどうかはやっぱりわからない。
その価格で納得する人が買えば良いという話になると、これは「お布施」と同じ事になってしまう。
僕が生業としているデザインにおける、「デザイン費」なんかも一般の人からするとゴッホの絵と同じことなんだけど、サイズや仕様だけで全国どこでも、どのデザイナーでも同じ価格という訳にはいかないんだな。。
そこには量的な指数だけでは割り出せない、質的なものや経験や技術といった「目に見えない何か」が必ずあるから。この辺りを明確にしようとこれまでずっと考えているんだけど、それを簡単に明確に説明するのは未だに難しい。。
デザインの協会なんかが発表している計算式を見ても、このことが如何に複雑で数値化し難いかがわかるんだな。。
ゴッホのように死んでしまってから価値が理解されても、僕は困るし。。笑
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『ゴッホ展 -空白のパリを追う-』
京都市美術館にて開催中。 4月2日〜5月19日まで
http://www.digistyle-kyoto.com/event/tenrankai/shibi_Gogh.html
- 作者: ライナー・メッツガー、インゴ.F.ヴァルター
- 出版社/メーカー: タッシェン・ジャパン
- 発売日: 2010/09/23
- メディア: 大型本
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