デザインの余白

グラフィックデザイナーのひとりごと。デザインのこと、京都のこと、そして気になること。

JOJOとデザイン

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集英社『週間少年ジャンプ』ではじまり、現在も『ウルトラジャンプ』で連載中の超人気漫画『ジョジョの奇妙な冒険』。僕が二十歳頃から連載されていたことになるんだけど、イメージでは僕が中学生の頃には連載していたような感じです。もともと漫画好きで、『少年ジャンプ』『少年マガジン』『少年サンデー』という少年漫画から、『ヤングマガジン』『モーニング』『ヤングジャンプ』『イブニング』『ビッグコミック』と記憶してるだけでも毎週7〜8誌は購読していました。今思うとよくストーリーを混同しなかったと思うのですが、日本のマンガは「同じようなもの」が少なかったんですね。凄い。。



で、「ジョジョ」の話。

これは兎に角、荒木飛呂彦先生の画とストーリーもさることながら、設定の奇抜さやそのデザイン性が群を抜いていると作品だと思います。


そう、デザイン。。


日本のマンガは、このジョジョだけに限らず、デザイン性に優れていると思います。
しかも、平面的な媒体でありながら、その表現には空間というか立体感、奥行きがあります。そして、なによりも計算された緻密なストーリー。(ここだけで、もう大変な作業だと思います)
多くの漫画作品が映画化され、世界中で賞賛されるのも納得できますね。


そしてジョジョのデザインと設定、様々なアイディア。。
トップの写真(SHUEISHA MOOK 荒木飛呂彦責任編集「JOJO menon  ジョジョメノン」 )を見ても分かるように、兎に角カッコいい。色彩の構成も良い感じ。。


学ランに鎖ですよ。しかも、ベルトを2本締めています。
僕の時代なら「長ラン」という感じの制服。。所謂不良です。。


ジョジョの世界には、男子が「カッコいい」と思う要素が詰まっています。
キーワードは「不良(ワル)」「友情」「挑戦」「正義」「勧善懲悪」「勝利」という感じでしょうか。。「こんな風になりたいっ!」がてんこ盛りです。

これらの潜在的に男子が憧れる要素に、荒木飛呂彦流の尖ったビジュアル表現。これで少年(今や中年の方も)の心の中でジョジョは不動のものになるのです。たぶん。。


ビジュアルって大切だなぁ。そして、イメージって重要なんだよねと思いながら、しかしこれだけのインパクトある画をオリジナルで生み出す苦労はハンパないんじゃないかと思ったりするのです。。




と、ジョジョの連載25周年ということで、思わず衝動買いをしたこの本を読みながら、ヤクザ映画を見た後のように、少しジョジョになった気分でデザインしてみます。(スタンド出ないかな.... )



オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ〜!!w



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JOJOmenon (集英社ムック)

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