デザインの余白

グラフィックデザイナーのひとりごと。デザインのこと、京都のこと、そして気になること。

桜で思い出すこと、思い出せないこと 〜新元号と桜〜

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そろそろ桜も満開に



新しい元号が「令和(れいわ)」であると昨日、4月1日に発表されましたね。そして、その新元号に切り替わる日が5月1日。奇しくも僕の生まれた日なんだと思いながら、あとひと月で「平成」も終わってしまう。寂しいような気もするし、新しい時代が始まるワクワク感もあるしで、昭和生まれの僕は、昭和・平成・令和と3つの時代を生きることになるんだなと。。おそらくあと10年か20年もしたら「昭和生まれなんですか!?」なんて言われるに違いない。


新しい元号を見て聞いて、なんだか嬉しく明るい気分になった人は多いと思う。昭和から平成に変わる時は、昭和天皇崩御という日本中が悲しむでき事があり、これまでに経験したことのない暗い気分に覆われ、あらゆることが自粛され喪に服していた。けれど今度の改元は、今上天皇が譲位されることで行われるため、お目出度い印象が強いですね。

と、なんだかウキウキした気分で事務所から四条まで歩く途中、佛光寺さんの境内に桜が咲いているのを見かけて写真を撮ってみました。今日は寒くて真冬の感じなんだけれど、こんなに桜が綺麗に咲いているとは。
佛光寺さんの前はほぼ毎日通るし、この時期は桜が綺麗だし、秋は銀杏で境内が黄色く染まるし、夏は大きな階段のところで涼んだり休んだりする人も多い近所のお寺さん。

そして、桜の写真を撮りながら、お寺の境内で明日が父の命日ということを思い出す。父は昭和16年(1941)2月3日生まれで、昭和58年(1983)4月3日に亡くなったので、生まれた日も死んだ日も共に3日ということに何か因縁を感じるけれど、そう言えば僕の好きな数字は3だったりする。その父が亡くなった4年後の昭和63年(1988)4月1日に、僕は大阪のデザイン事務所でデザイナーとして働き始めたことになる(というのをこれを書きながら思いだしてる)。そして翌年の昭和64年(1989)が平成元年となり、平成31年(2019)が令和元年となるんだな。

ということは、デザイナー歴31年やん。(なんかズレてるような気もするけど)
独立してgridGraphic(僕の事務所)を立ち上げたのが平成12年(2000)なので、21年なんとかフリーランスでやってこれてるということになる。ありがたい。

こうして色んなことを思い出すのは何故か昭和◯年とか平成◯年とか元号表記。仕事ではパッと元号→西暦を換算できなかったりするので西暦を使いうことが多いけど、西暦よりもやはり感慨深いものがあるように思います。

思い出すと言えば、僕は父の葬儀の時に喪主だったんだけど、その葬儀の前後の記憶がない。多分父を亡くしたショックと生活や様々な環境が激しく変わったりで、いきなりの変化についていくのに必死だったのかも知れません。まったく覚えていないんだけど、おそらく今日みたいに桜の花が咲いていたんだと思います。こういう数字やタイミングが揃うときって、不思議なものを感じます。

ということで、京都の桜は今週末くらいがピークかも知れません。今や普段でも凄い人、人、人なのに、桜の季節となると更にたくさんの人が...
ただでさえ地元民がランチをするにも困る状況なのに、これからゴールデンウィークにかけては昼も夜もお店は予約必須となるでしょう。実際、予約しないと入れないお店も増えました。京都に来られる際は、早めに予約してくださいね。

 

桜

 

去年からDA PUMPが気になってます。