デザインの余白

グラフィックデザイナーのひとりごと。デザインのこと、京都のこと、そして気になること。

HELLO WORLD 「デザイン」が私たちに必要な理由

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なんだか自分が何となく考えていることや、モヤモヤしていたりすることを、スッとすくってくれるような言葉に出会うことがあります。そして、まさに今のタイミングで出会う「本」というのがあります。

僕はタイトルやジャケットで本を買うことが多いのですが、今自分が必要としていることが書かれている「本」に出会う確率が高いように思います。これは直感力みたいなことかも知れません。

で、「デザイン」が色んな意味で注目されている今、これはお薦めしたい一冊です。
デザイナーも、デザイナーを目指す方も、またデザイナーでない方にも。本来のデザインが何なのかが分かると思います。ぜひ。


以下、この本の帯に書かれているデザイナー 深澤直人氏の紹介文です。

[アリス・ローソーンはデザイナーから最も尊敬されるデザイン評論家で、インターナショナル・ヘラルド・トリビューン紙にデザインについてのコラムを書いていた。インタビューのとき私は不思議な感覚をおぼえた。彼女は質問に対する答えを既に知っている気がしたのだ。同時にこの膨大なデザインの知の集大成を読みながら既知感覚ともいえる共感の喜びを感じていることにも気付いた。
この本は「デザインの事実」だし、論理ではなく「デザインの定義」の多様性を何一つ漏らさず詰め込んでいる。デザインという危うい美的な印象を持ちかねない言葉に疑いを持つ、誰もの矛盾する本音にはっきりと触ってもいる。
「デザインとは何か」。デザインはこの一冊で理解し尽くせると確信している。


HELLO WORLD 「デザイン」が私たちに必要な理由
アリス・ローソーン 著・石原 薫 訳
フィルムアート社 刊

 

HELLO WORLD 「デザイン」が私たちに必要な理由

HELLO WORLD 「デザイン」が私たちに必要な理由