デザインの余白

グラフィックデザイナーのひとりごと。デザインのこと、京都のこと、そして気になること。

撮影(現場)が好き

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スタジオ、ロケ問わずに撮影が好きなのは、限られた時間と条件のなか、状況変化やアクシデントなど(起きないな越したことはないけど)リアルタイムで最適解を出し、決断をしていくところ。

 

そして、頭で想像して描いたサムネイルやラフを実現するためにアイデアを提案してくれるカメラマンや現場のスタッフとのセッションのような会話、仕事の進行、空気。失敗の許されない緊張感と、どこか遊びのような楽しさ。豊富な経験だけに頼らない柔軟な発想。

 

僕が想定していたものより、数段良く仕上がるビジュアルは、ディレクターとしてほくそ笑む瞬間でもある。自分の限界を超えた満足感と、スタッフの能力を引き出せたような快感。

 

だから、どこかの誰かが作ったビジュアルを張り込んだカンプはできるだけ作らない。手描きのサムネイルかラフで提案する。必要があれば何度でもその場で描き直す。デザインは状況で常に変化する。しかし、普遍的で決して変えてはならないこともあるんだよね。