デザインの余白

デザイナーの気ままなブログ。デザインのこと、京都のこと、そして気になること。 God is in the Details

50才で運転免許を取ることはできるのか その1

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プロとして30年、結婚して25年、フリーランスとして事務所を立ち上げて18年になる、平成最後の今年に50歳を迎えたデザイナーです。

いやいや、人生は早いものです。あっという間に時間は過ぎていく。

僕は資格や免許というものを何ひとつ持っていない。何かを取ろうと思ったこともあまりないし、協会や団体にも所属したこともないけど、別に何の不自由もなく、何とかなってきました。


免許はいろいろ

資格や免許というと、グラフィックデザインに近いところだと「色彩検定」や「DTPエキスパート」などが思い浮かぶのでしょうか。最近だと「アドビ認定エキスパート」なんて言うのもあるようです。僕が学生の頃、デザイナーを目指した時代にはそれらの資格はほとんどなく、団体や協会もありませんでした。Macも携帯電話もなかったし、インターネットもまだ普及してない時代です。「日本グラフィックデザイナー協会」や「東京ディレクターズクラブ」などはありましたが、そんなのに加入するのは偉いデザイナーだけだと思っていました(笑

そして独立を決めた時も、デザイナー協会などには所属しないで、独りでやっていくのがカッコいいみたいに考えていたし、当時は紹介者となるツテもありませんでした。結局入った方が良かったのか、入らなくても変わらなかったのかは、僕自身経験がないのでよく分かりませんが、もし入っていればまた違う「何か」が起こっていたような気もします。

ま、資格や免許というのは、国や団体があるある一定の基準を決めて、それに合格した人にお墨付き(免許)を与えるものです。最低限度のレベルの保証を国や団体がするということでそれは取りも直さず、その免許を持っているから信用でき、また安心ができるように一般の人にも分かりやすくする制度でもあります。


グラフィックデザインの世界にはその免許・資格制度がありません。なので、いつでも自分がデザイナーと言えば、プロのデザイナーとしての活動が可能です。プロを名乗っても罰則はないはずです(人を騙すような行為は別ですが)。でも、これが建築の世界だと明確な基準があり、厳しい試験をクリアした人だけが建築士を名乗ることを許されます。仕事の範囲も明確に定められ、それこそ無免許で家を建てたりすることは許されません。建築だけでなく、料理や美容、医療などの世界にも免許が存在します。これらは人の命に直結することなので、試験に合格した、国が認めた人だけがプロとして働けるように制度化されているんだと思います。


免許を取る意味

先程も述べましたが、デザイン業界と聞いて誰もが直ぐに思い浮かべるファッションとグラフィックには免許というものがありません(たぶん)。最近ではDTPやカラーリング検定など細かくカテゴリ毎に資格・認定というものがあります。例えば協会を立ち上げて「名刺デザイン検定」などをつくり、「名刺デザイナー 一級」などの認定制度を整えて広く普及させれば、国家資格とはまた違いますが、多くの人が知るということになるのかも知れません。例えばそれが「一級」と名のつくものであれば、それをもつ人、デザイナーがそれこそ「一級品」のデザイン、仕事をするのかと言うと必ずしもそうとは限らないと僕は思います。


免許はあくまでもその仕事に必要な技術、知識、経験を最低限持っているということを保証されたものだから。免許を持っているだけだと、最低限のプロのままでも居られるということで、そこから切磋琢磨していく人は一流、超一流にもなれると思います。逆に免許や資格がないと、普通の人にはそれがどんな仕事でどのレベルかが分かりにくいし、それこそ「ちゃんとプロとして仕事をする」必要があります。僕は、中途半端な免許なんか無い方が、結果的に良い仕事をする人が増えるのではないかと思ったりしていますが、それだと危険なものを扱う仕事などはいろんな意味で不安だらけになりますね。。


ま、免許があろうと無かろうと、良い仕事をする人はたくさんいるし、そうじゃない人もいるけれど、免許や資格はそれを可視化する制度でもあり、人によっては逆にそれを悪用することもできちゃいます。(詳しくは書きませんが……)


50才にして自動車運転免許を取る

あまりにも前置きが長くなりましたが、今日書きたかったのは、「50歳にして自動車運転免許を取ってみる」ということの宣言です。

免許を取ろうと思った理由は、ずっとほぼデザインだけしかしてこなかった僕の何かが変わるような気がしたから。この年になると大体のことはやる前に理解できるというか想像できるし、新しい刺激も減ってきます。知ってることもそれなりにあります。そんななか、まだ自分がやったことがなくて、試験とか学校とか言う少し懐かしい匂いの場所で少し緊張するであろうこと、何かを学ぶことや新しく何かを始める刺激みたいなことを経験したくて、ルーティンな毎日をちょっとだけ変えたくて、自動車運転免許を選びました。船舶でもバイクでも調理師でも良かったし、釣りを始めるとか、盆栽を始めるでも良かったんだけど、車を運転できると次にそれらも楽しむ選択肢が増えるし、行動範囲も広がると考えました。

ということで、これから50才になって随分感覚も反射神経も鈍てしまってるけれど、自動車運転免許を取れるものなのか、また自分の何かが変わるのかなどをリポートみたいにブログに綴って、そして記録に残してみたいと思います。(続くかな?)



先日、入校式というのがあり、緊張しながら行ったのですが、そこは自分の子供くらいの年齢の若い人たちがたくさん居ました。当たり前だけど。指導教官の方々も僕よりも若い人が結構いらっしゃるように見受けました。友人には「免取になったヤバいおっさんが居ると思われるで」と言われたけれど、どうなんだろう(笑

さて、明日は初めての「技能教習」。ちょっとだけ、緊張しております。