デザインの余白

デザイナーの気ままなブログ。デザインのこと、京都のこと、そして気になること。 God is in the Details

東京オリンピックのエンブレムは、すべて無償で使用できるようにすれば良いと思う件

f:id:gridGraphic:20160426140601j:plain


東京オリンピックの大会エンブレムがやっと決定


2020年開催の東京オリンピックのエンブレムが決定したそうです。
ということで、少し余計なことを言ってみます。

決定したデザインは賛否両論みたいですが、それはどんなものでも全員が同じ意見になることはないので、当たり前で健全だと思います。僕が最終4案の中からひとつを絶対に選べと言われたら、この市松か朝顔の案を選んだと思います。

佐野さんの時も同じ条件とのことですが、このデザインが採用されたことで、作者には100万円が支払われるとのこと。全ての権利を放棄する前提で。

みなさんはどう思いますか?
安くないですか?

「オリンピックのマークに選ばれたんだから名誉なことだよ」とか「オリンピックのエンブレムをデザインしたデザイナーとして、これからバンバン仕事の依頼来るだろうから良いんじゃない?」という意見もあるようですが、はたして本当にそれでよいのでしょうか。

物事の本質は、このエンブレムが他と似ているとか、昔使われたとか、色々理由を付けては「オリジナル」であることに拘った大会組織委員会の考え方にあります。なぜ「オリジナル」である必要があるのかというと、それは大企業などに「オフィシャルスポンサー」としてエンブレムの「使用権」を売るためだから。どこかから難癖つけられたら返金しないまでも、イメージが悪く撤退する企業がでる可能性があるからでしょう。

例えば、亀倉雄策氏がデザインした前回の東京オリンピック(1964年)のエンブレムを再度使うことだってできたはずです。また、佐野氏がデザインしたエンブレムは選考に問題があったようですが、類似するマークがあったとしても、東京オリンピック成功のために使わせてくださいと事前に許可を取り、しかるべき交渉すれば大丈夫だった可能性もあります。確かに似ているものがあるのは気持ち良いことではないけれど…




大会エンブレムなど、すべて無償化すれば良いのに


オリンピックエンブレムをすべて無償で、誰でもが使用できることを前提にするのであれば、エンブレムのデザインに関する著作権等をすべて放棄するということは、まだ理解できます。すべて無償化し自由に使用できるようにすることで、小さな企業や個人でもオリンピックのエンブレムを使って応援することが可能になります。そして、みんながもっとオリンピックを身近に感じるようになり、もっと盛り上がるような気がします。

「またオリンピックの主催者と企業、メディアが儲かる仕組みなんでしょ?」と言った、どこか興ざめな感じもなくなり、純粋にスポーツを通じて世界の人々と交流を深める気分になるのではないでしょうか。



何はともあれ、あと4年後に迫った東京オリンピックが成功し、盛り上がり、世界が日本を見習うような大会になれば嬉しいですよね。
メインスタジアム問題など、まだまだ課題が山積みのようですが...


※トップの画像は、五輪マークもオリンピック組織委員会の著作物として勝手には使用できなため、五輪チックなものをハメてみただけですw
アウディっぽいですか? そうですかw


決定した2020年 東京オリンピックの大会エンブレムは、こちら。

tokyo2020.jp