読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

デザインの余白

デザイナーの気ままなブログ。デザインのこと、京都のこと、そして気になること。 God is in the Details

正しいデザインの頼み方

f:id:gridGraphic:20150114214600j:plain




「どんなデザインに関する依頼でもしっかりと良い仕事をするのがプロ。」

僕は少し違うと思っています。

そして、仕事を依頼する者とそれを受ける者の間にある「相性」のようなことが実はとても大切だと思っています。今日はデザイナーとはどんなもので、その相性みたいなこととはどういうものかについて少しお話してみます。



デザイナーにも好き嫌いはある

グラフィック・デザイナーにも、やはり得意な分野と不得意な分野があります。ロゴタイプやシンボルマークなどのCI・VI、ブランディングからTVCMを始めとする広告、パッケージ、編集もの、名刺やDMの小型グラフィック、ポスターやフライヤー、店舗のコーディネートからメニュー、またWEBサイト、イベントの企画などなど... グラフィック・デザイナーが携わる領域は広くて大きいのです。

ライターがスポーツ専門だったり、医療関連専門、飲食関連専門というように、それぞれ得意分野が分かれていたりしますが、これは一般的にも割りと知られていると思います。オールラウンドに仕事をされる方もいらっしゃいますが、基本的には専門知識がないと文章を正しく書くことができなかったり、取材するにしても何を聞いてよいかすら分からないことがあるからです。

イラストレーターやカメラマンはそれが顕著で、動物、花、モデル(人物)、風景、モノ、車、船、飛行機など細かく細分化して、それぞれ専門化しているのはご存知の通りです。

そして、デザイナーと一口に言っても色々とあり、大きく分けるとグラフィック、スペース&インテリア、ファッション、プロダクトなどになるのですが、そこからそれぞれ更に細かく分かれていきます。例えばプロダクト・デザインなら、スマートフォンなどの小型精密機器から自動車や飛行機などの大きなものまで多種多様で、それぞれ専門家が居ます。


という感じで、デザイナーにはそれぞれ専門分野があり、その中でもやはり得意なものや好きなものがあるのです。ただ、フレンチのシェフが中華料理を作っても美味しいように、得意分野以外はできない訳ではありません。一流になるとベースがしっかりしていて、どの分野にも共通の普遍的なことを理解しているからどんなこともできるのだと思います。




デザイナーの得意分野を知って、仕事を依頼すると幸せになる

いきなりお店に入ってきて、「美味しいピザを食べさせてくれ!予算はない」みたいなことはグラフィック・デザイン業界には良くあります。僕の経験上ですが。。

お客さん(依頼者:クライアント)は、そのお店がフレンチなのかイタリアンなのか、はたまた寿司屋なのかも知らずに、自分の今欲しい物をオーダーしようとします。おそらく店構えと雰囲気は分かっていると思うのですが、何屋さんかはお構いなしで、「とりあえず、ビール!」みたいにデザインをオーダーします。

デザイナーはその若干無理のあるオーダーに、精一杯自分の持てる知識や経験をフル稼働させて、また必要ならネットで調べ、本を読み、映画を観たりしながら応えようとします。そして、プロなので様々なテクニックを駆使して、依頼者が納得するものを仕上げます。

プロはやはりプロなので、そこはちゃんと仕事をするのです。

が、得意な分野で専門のものや好きなことであれば、そのパワーは何倍にもなって現れるのです。「好きこそものの上手なれ」ではありませんが、元々デザイナーは凝り性でマニアックな人間が多い上に好奇心が旺盛で遊びが大好きなのです。

全員がそうではないかも知れませんが...



ということで、デザインを依頼する方は「デザイナーなら誰でも良い、とりあえず相談だ!プロだから何とかしてくれるでしょ?」ということではなく、まずはコレはと思うデザイナーとゆっくり話をしてみてください。そうしている内に、何をデザインしなくてはならないのか、また本当は何が必要なのかが見えて来ると思います。(依頼を受けて、いきなりMacに向かうようなデザイナーはちょっとヤバイかも知れません)

デザイナーへの課題だけでなく、きっと依頼者自身の課題も見えてくるはずです。

何よりもお互いの感性、フィーリングが合う方が仕事は楽しいですし、良い結果が出るに違いないのです。長い期間続く定期的な仕事なら尚更ですね。



僕は仕事のオファーをいただいても、お断りすることがあります。「偉そうに!」と思われるかも知れませんが、お話を聞いても具体的なビジョンが見えない場合は、お互いの時間や費用を使うことが勿体ないと思うのです。ただ単純に断る場合は少なく、その相談内容に適したデザイナーや人物、時にはサービスなんかをご紹介させていただくようにしています。

僕の場合はクライントや知り合いからのご紹介が殆どなのですが、デザインの依頼や相談、様々なお話をいただくことは、やはり何かのご縁があって、どこかしら繋がっていると思うのでたとえお断りするにしても大切にしたいと思っています。


ということで、ご依頼お待ちしております(笑

 

フリーのデザイナーになる。そのノウハウと7人のエピソード

フリーのデザイナーになる。そのノウハウと7人のエピソード