デザインの余白

グラフィックデザイナーのひとりごと。デザインのこと、京都のこと、そして気になること。

年寄りの押し売り

今日(2014年1月23日)告示されて、東京都知事選挙が始まった。
毎回都知事選は色んな候補者が立候補していて、京都府民の僕は残念ながら投票できないんだけど割りと楽しみだったりします。そして、今回はなんと16人w

で、本命と目される方々はなぜか「脱原発」。
都知事が原発行政に対してどれ程の影響力があるのかは置いておくとしても、日本で一番人口が多く、使用電力が大きい都会の首長がこの重要な問題についてお考えを述べられるのは結構なことだと思うんだけど...  みんな具体的な中身も現実味もない。

精神論的な意見とメディアや大衆が食いつきそうな言葉を並べてるだけに見える。
世界でも有数の大きな都市の首長になろうという人間なら、もう少ししっかりとした意見と具体的な組み立てがあってもいいと思うんだけどなぁ。。


そして一番気になるのは、みなさんお年が結構いってらっしゃること。
「この国の危機を見逃すことができない!」などなど、強い思いがあることとは思うんだけど、なぜその気持や熱い想いを「人を育てる」ことに使ってこなかったのか?

現役の政治家だった頃から志を同じくする若人に様々なことを教え、年を取って引退したのなら目指す国づくりのために持てる力の全てを使って若い人を後押ししないのか?
これから数十年、数百年、この国を支えていく若い力を育てなくて何が政治家なのか。
それをする時間は十分すぎるくらいあったと思うんだな。

小泉氏、細川氏、管氏、鳩山氏...
総理大臣経験者が応援すべきは引退した70過ぎの老人ではなく、正に未来を背負う若者であるべき。そして「私達が支えます」「日本の未来は明るい」などと言うのであれば、なんとなくではあるけれどもう少し安心できそうな気がする。
ま、どの方も今のところ信用できない要素が多いのだけれどもw


元々国政を任されても放棄したり、説明すらできなかった方に、もう一度この国を救うことなど出来るはずもないとも思う。

今「この国の危機」という状況だとしても、呼べばミラクルを起こして救ってくれるウルトラマンのような人はいないのです。今回の候補の中にも残念ながら見当たらない。


「住みやすく、安全な町。安心して子育ての出来る町。」として、少子高齢化を率先して解消するような、若者やお年寄りが安心して暮らすことの出来る町を、日本の首都である東京から実践してくれるような政策。一人ひとりが具体的に少し先の未来が想像できるような、そんな小さな未来が見える施策を訴えて欲しいと思うんだけども。。


都市や国も何事も、計画や未来の展望という大きなデザインが大切だと思うのです。
そうした意味でも、この都知事選は日本にとって大切な選挙であることは間違いないんだよね。。でも、候補者が多くてもコレって決めかねる感じは否めないし、そもそも僕には投票する権利はないんだな。。


東京都民のみなさま、清く正しい一票を。そして、必ず投票に行ってください。