デザインの余白

グラフィックデザイナーのひとりごと。デザインのこと、京都のこと、そして気になること。

京都のお盆と言えば、五山送り火

世間は夏休み、お盆休みですね。京都のお盆と言えば「五山送り火」。


「ござんおくりび」が正式名称なんだけど、普通に「大文字焼き」とか言われていたりします。京都に住んでいてもそう呼ぶ人が割りと多いようですが、古くからの「京都人」は「大文字焼き」と聞いた瞬間、速攻で訂正するようです(笑

京都の四大行事のひとつで、これが来ると「お盆やなぁ」と何となく思ってしまいます。


京都の四大行事とは、「葵祭(5月15日)」、「祇園祭(7月いっぱい)」、「五山送り火(8月16日)」、「時代祭(10月22日)」ですが、実はどれも一度も生で見たことがありません。。京都に生まれ育って、今も京都に住んでいるにも関わらず。。

人が多いところが好きではないことと、祭のぎゅうぎゅう感が苦手なので出来る限り行かないという感じです。


それでも各行事や祭があると、何となく「そんな時期なんやなぁ」と感慨深く、思いを巡らすきっかけや何か行動を起こすスイッチになっていたりします。


僕の小さい頃は大きなビルやマンションが少なかったこともあって、近所の橋の上(琵琶湖疎水)から「船形」や「妙」「法」が見えたので、涼みながらぼんやりと眺めた記憶があります。当時、僕の家にはクーラーなんて無かったので、川の上は涼しいスポットだったんだと思います。(今ほど夏も暑くなったように思うんだけど...)

 

 

で、なんでもデザインに結びつけてしまうんだけども。。
京都を囲む山々にそれぞれの形に火を灯し、ご先祖様を送るための行事を一大イベント化、京都(日本)全体のプロジェクトとしてデザインした人は凄いなぁと。。


いつ頃、誰が始めたのか。。


古くは平安初期に空海が始めたとの説があり、室町中期の足利義政、江戸初期の近衛信尹などと諸説あるようです。


空海からだと千年以上になるんだけど、未だに日本国内だけでなく世界の人々がこの神秘的なイベントに感心があるというのがやはり凄い。どうせデザインするなら、後世に残る仕掛けをしたいと思う今日此の頃です。

見た目やカタチ、ビジュアルだけではなくて、人の心を動かすような大きくて普遍的なコンセプトがデザインには大切なんだと改て思うのでした。



デザインって面白い!

 




●五山送り火 2013年8月16日(金)20:00〜
各点火時間は以下の通りです。

大文字:午後8時00分
妙 法:午後8時10分
船 形:午後8時15分
左大文字:午後8時15分
鳥居形:午後8時20分

五山送り火公式サイト:http://www.kyokanko.or.jp/okuribi/index.html




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京都大文字五山送り火

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