デザインの余白

グラフィックデザイナーのひとりごと。デザインのこと、京都のこと、そして気になること。

喧嘩上等のデザイナー(たぶん、その二)半沢直樹風w

昔話のつづき。。


あるアパレル系の広告制作の仕事で、東京の日本銀行前の路上で撮影することになった。

モデル3人。
カメラマン1人、アシスタント2人。
スタイリスト1人、アシスタント2人。
ヘアメイク1人、アシスタント1人。
ロケーションコーディネーター1人。
モデルのマネージャー1人。
広告代理店のディレクター1人、営業担当2人。
クライアント2人。
それと、僕。

計19名…


当時は携帯電話がなかったから、自動車電話のついたロケバスを手配して撮影に挑みました。ここまでで、今ならどんだけ予算あるねん!?って感じかな。。


で、僕が作ったラフの通りに撮影は進んで行くんだけど、クライアントから注文が色々と出てくる。そして代理店を経由して指示が降りてくるんだけど、変更や追加の度にそれをカメラマンに伝えて、20人近い人間を動かさないといけない。


現場でクライアントや代理店からの要望を、カメラマンに伝えているだけではダメってことに最初は気づかなかった。。


カメラマンやスタッフはクライアントから言われると、やらざるを得ない。
現場での思いつきやアイデアでその仕事の質がものすごく良くなることはある。
でも残念ながらその現場では良くなる方向ではなく、やや理不尽で明らかに無駄な要求だったんだなぁ。僕も気づきながら、クライアントに抵抗する術をまだ持ってなかった。


そして、何度もクライアントの要望をスタッフに伝えて
仕事を増やすだけの現場監督(クライアントのイエスマン的なディレクターw)は不要という空気だったのかも知れないんだけど、道路使用許可の時間をオーバーによって、スタッフの都合良く僕は警察で始末書を書くはめに。。

で、僕の居ない間に撮影は終了し、スタッフは撤収していた。
現場に戻った僕は仕方なく独りホテルに帰ることになるなど。。
(携帯電話がないので、ホテルのフロントに伝言が入ってたw)



案の定、写真の仕上がりは僕の思っていたものとは違っていたのでした。。。


結果的に仕事としてはクライアントも納得してたし、広告としても良い出来だったんだけど、僕は納得ができなかったんだなぁ。。

で、この悔しさを胸に誓ったのでした。



「10倍にして返してやるっ!」(笑






あぁ、また長くなってしまった。。
ということで、また気が向けば続きを書きます。

 

 

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