デザインの余白

グラフィックデザイナーのひとりごと。デザインのこと、京都のこと、そして気になること。

林檎と長渕剛と

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一時期熱狂して、そして冷めたもの。

たくさんあるんだけど、僕のなかで存在の大きなものが「長渕剛」と「Mac」だった。



長渕剛は先輩の影響で聴き始め、アコースティック・ギターで弾き語りするにまでのめり込んだ。。
もちろん、「僕のギターにはいつもヘビーゲイジ」。(笑
指の先がまっ平らになるほどギターを毎日弾いていたのに、今ではコードすら押さえられないなんて。。

 

 

中学時代、「ザ・ベストテン」などの音楽番組が華やかなだった。
男も女もアイドル全盛で、ワーワーキャーキャーと騒ぎ立て、
学校では好きなアイドルがベストテン入りするために、みんなせっせと「はがき職人」になっていた。
あの時は、かなり郵便局に貢献したんじゃないだろうか?w


そんな中、誰もがアイドルとして輝いていた頃に長渕剛はTVに出なかった。
いくらベストテンでリクエストがあっても、TVには出なかった。。
それがその時は、もう超絶にカッコいいと憧れた10代前半だった。


でも、世間では田原俊彦近藤真彦松田聖子中森明菜小泉今日子などが出だしで、長渕剛を聞いているなんてほとんど居なかった。
矢沢永吉のファンはかなりいたけども。。(僕の通ってた中学は特にヤンキー率が高かったためかも知れない。時代はヤンキー全盛期)

それから数年、長渕剛も徐々にTVでの露出が増え、ファンも爆発的に増えてき、音楽性もフォークからロックと軸を変えていくことになり、僕の中での「長渕剛」はいなくなってしまった。

それからまた数年後、ぼくは『昭和』というアルバムを買うんだけど、それっきりかな。。

 

 


そして、昭和が終り平成に変わる頃、僕は本格的にデザイナーとして働き始めた。

最初はロットリングや三角定規、ペーパーセメントとカッターナイフ、写植といったデザイナーでも手仕事の職人技がものをいう時代。
素早く、正確に。当然のごとくデザインも上手くないといけない。

僕は兎に角、手が速かった。トレースするのも、版下を作るのも。。
いつの間にか、朝は版下の台紙引きをするのが僕の仕事になっていた(笑 そこかよ?



暫く立った頃、Macと出会うことになる。
「これからはディーティーピーだ!」と。


そう。
まだ「ディーティーピー」の時代。カタカナ英語で、意味もよくわかっていない感じ。「デスク・トップ・パブリッシング」って何??って感じでした。なんだか最先端!w


でも今思うと、当時のMacってそんなにカッコいい訳でも、性能が優れてる訳でもなかったんだな。。ただ、普通のPCよりはカッコ良かったんだけど。


Macが爆発的に売れるのはまだこの時から10年くらい後の話なんだけど、当時は画期的なコンセプトだったなぁ。。
持ってるだけで仕事ができそうで、世界に出ていけそうな予感がした。

実際には予感がしただけで、別に仕事もできないし、世界にも行けなかったw

 

 

.....

 

 

あの頃から、25年。
昨夜行われた「WWDC 2013」。

相変わらずにAppleはやらかしてくれる。

もうほとんど期待してなかったし、スペックちょこっと苦情するのが関の山かと思ったけども、ちょっとショッキングな製品をぶつけてきたね。


ただ、ショッキングでセンセーショナルな製品は、今までもそうなんだけど寿命が短い。。

僕にとってMacは道具なので、スペックや状況、OSの関連で必要な時期に適宜入れ替えるだけなんだけどね。


冷めたとは言っても、やはり新しいものや速いと言われると欲しくなるね。
物欲を掻き立てられておるw

 

 

アップル帝国の正体

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前略、人間様。―長渕剛詩画集 (新潮文庫)

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