デザインの余白

グラフィックデザイナーのひとりごと。デザインのこと、京都のこと、そして気になること。

伝えるということ

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2〜3年前に比べて、毎日SNSでやり取りをする時間が確実に増えてる。


なんだ、ソーシャルかよ。。
という方もいらっしゃるかも知れないけど、僕の生活には欠かせなかったりします。


3.11の時も親戚のほとんどが宮城県を始めとする東北にいるため、不通となった電話よりもTwitterが唯一の連絡と情報収集の手段だった。

確かにくだらない無駄な情報も溢れてるんだけど、その中に大切で知らなければいけない、伝えなければならない情報も確実にあると思う。ただ、それを自分で判断することが少し難しい時もある。。





このポスターは、Facebook友達の投稿を見て僕が初めて知った「稀少難病患者支援」のためのものです。

ごく稀な治療法のない病気があることは何となく知っていたんだけど、それがどういうものなのか、どういう現状なのかを知る術もなかったし、知ろうとする切っ掛けもなかったように思います。

僕はその友達の投稿を見て、すぐにFacebookに張られたリンクから「特定非営利活動法人 希少難病患者支援事務局」のホームページを確認しました。そしてポスターを貰うべく申し込みました。とても丁寧で親切な対応をしていただき、今日ポスターが届きました。



このポスターを手にした瞬間、プロのデザイナーとして技術的なことで思うこともあります。所謂、美しく器用にデザインされたポスターではありません。書体やその組み方なども、もう少し改良出来る点もあるかと思います。

しかし、そんなテクニカルなことではなく、何よりも「伝えたい」「知って欲しい」という気持ちが伝わってくるポスターと思いました。

このことは広告制作者として、またグラフィックデザイナーとして最も大切なことだと思うのです。技術的なことや手法的な事は当然大切なんだけど、「何を伝えるのか」「誰に伝えたいのか」ということを忘れがちな昨今、このポスターを目の前にして背筋が伸びる思いをしたのです。デザインを始めたころを少し思い出しました。


僕はこの「稀少難病」のこともそれを支援する活動のことも、もっと多くの人に知って欲しいと強く思います。このブログを見た方で少しでも共感していただけたなら、ポスターやチラシを「特定非営利活動法人 希少難病患者支援事務局」から取り寄せていただき、掲出したり他の方に伝え、配ったりして欲しいと思います。

 

 

 

特定非営利活動法人 希少難病患者支援事務局(SORD ソルド)
オフィシャルホームページ https://www.sord.jp/
Facebookページ https://www.facebook.com/NPO.SORD

 

オフィシャルページからポスターの申し込みや寄付などができます。
Facebookのアカウントをお持ちの方は、ぜひ「いいね!」をお願いします。

 


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