デザインの余白

グラフィックデザイナーのひとりごと。デザインのこと、京都のこと、そして気になること。

選挙とデザイン

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久しぶりのブログ更新。
色々とデザインの話をしようとネタを繰りつつ、年末の忙しさでサボってました。。



さて、今日は投票日。
これからの日本のために、どの候補者、どの政党に票を投じるのかが非常に難しい、カオスな状況になっています。今日はみんな悩んでると思います。。


で、改めて各政党のホームページとマニフェストを確認してみました。
どの政党も自党の主張、意見、公約などを細かく書いておられるようです。
でも、政党によって「見やすい」ものと「見にくい」ものがあります。


残念ながらお金を掛けている(と思われる)党は、中身はさることながら見やすい工夫がしてあります。



内容の「善し悪し」と「見やすさ」は必ずしも比例しません。
ここにデザインの力が働いています。


公約やマニフェストなどは、国民にとって重要な「情報」です。スペースや予算などの様々な条件があるとは言え、伝わらなければ何もなりません。
デザインとは、見た目の派手さや格好良さ、イメージだけではなく、この「情報」を整理してきちんと伝えることが大切なのです。


まさに「デザインは情報の蓄積と整理、再構築」なのです。しかし、正確に伝える技術があると言うことは、あえて伝えないこともできると言うことです。



しっかりと自分なりの基準を持って、「政党の選択=情報の選択=デザインの選択」として今一度各政党のホームページや選挙ポスターを見てください。きっと何かが見えるはずです。


僕も大きな文字で書かれた「中身のないキャッチフレーズ」や「革新」「決断」などと言った勇ましく端切れの良い、デザインされた言葉にまどわされることなく投票したいと思います。この国を少しでも良くするためには、まず多くの国民が自分の意志を持って投票することだと思います。

 

 

 

次はちゃんとデザインの話を書きたいと思います。。



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