デザインの余白

グラフィックデザイナーのひとりごと。デザインのこと、京都のこと、そして気になること。

モノのチカラ

f:id:gridGraphic:20130715212637j:plain



これまで色々な商品や仕組み、または店舗や企業そのものまで、あらゆるものをデザインしてきました。これからも必要とされるのであればジャンルやカテゴリなどに関係なく、グラフィックでもインテリアでもアパレルでも、なんでも自分にできることはデザインしたいと思っています。

 

そんなふうな感じなので僕のところには、色んな相談やデザインの依頼があるんですが、やっぱりちゃんと考えて真剣につくってるものは、圧倒的にデザインし易いんです。「し易い」というよりそのモノを見たり、仕組みを聞いたり、ショップのコンセプトや扱う商品なんかを見るだけでイメージが湧いてきます。作ってる人の気持もモチベーションも高いので、すぐに共鳴出来るんですね。それで、打ち合わせしてる時に半分位はデザインができています。僕の中で。。

 

そして、そういうモノには「チカラ」があるので、本来デザインや広告なんかをしなくてもちゃんと人に伝わるですね。でも、少しでも速くもっと多くの人に知って欲しいから、デザイナーが少しだけポイントを押してあげる。。 僕はいつもそんなイメージで仕事をしています。さっきの「打ち合わせ時に半分できてる」は、そのポイントが打合せの途中に見えるということなんです。

 

またチカラのあるモノは、撮影する時でもそこに置くだけで写真の構図や色んなことが自然に決まっていきます。ディレクションはそのモノの最適な見え方を決めるだけで済むので、余計な加工や演出が必要ありません。。シンプルで直感的に、やはり引き算するイメージです。

いつもこんな難しくて微妙なニュアンスを理解し、写真というカタチにしてくれるカメラマンにいつも感謝しています。。

 

やはり「モノにチカラ」があるといいデザインができます。

 

 


さて、今日は少し告知をします。

僕がデザインでお手伝いしている、現存する日本最古の錫工房「京錫源 清課堂」の七代目当主 山中源兵衛氏が、京都の人気USTREAM番組 “KYOTO NET TV” に出演されます。
清課堂の錫・銀の製品は日常で使うものばかりなのですが、どれも一流の美術品の趣があり、素晴らしいものばかりです。ここにも伝統だけではない、人や技による「モノのチカラ」が溢れています。

 

番組では、様々な角度から錫や伝統の技、製品などのお話が展開されることと思います。ぜひ、ご覧ください。

 

 

KYOTO NET TV 第43回「京都 × 錫師」
9月29日(土) 19時〜
ゲスト:京錫源 清課堂 七代目 山中源兵衛 氏




f:id:gridGraphic:20150105140230j:plain
にほんブログ村

 

 

Ustreamガイドブック (玄光社MOOK)

Ustreamガイドブック (玄光社MOOK)