デザインの余白

グラフィックデザイナーのひとりごと。デザインのこと、京都のこと、そして気になること。

雑記

こういう時こそ、愛とユーモアだよね

2020年5月6日。約2ヶ月ぶりの更新です。新型コロナウィルスにより、世界中が鎖国状態を余儀なくされ、日本でも非常事態宣言が出て外出自粛の日々のなか、GW(ゴールデンウィーク)も今日で終わり。外出自粛要請も5月末まで延期され、解除される前提で決まっ…

印刷とコストについてのちょっとした話

ガシャンガシャンと高速で刷られる印刷物。僕は現場が大好きです。 どんなデータでも印刷してくれるネット印刷最近ではWEBから入稿できる印刷、所謂ネット印刷を利用することが増えた。その理由は、クライアントから「印刷は◯◯◯でお願いします」と言われるこ…

ジュンク堂書店京都店がなくなると、迷子になれなくなる話

ジュンク堂書店 京都店が2月29日で閉店するとのこと 【ジュンク堂書店京都店 閉店のお知らせ】ジュンク堂書店京都店は、2月29日をもって閉店いたします。30年以上ご愛顧頂き、ありがとうございました。今後、ポイントキャンペーン等の実施を予定しております…

撮影(現場)が好き

スタジオ、ロケ問わずに撮影が好きなのは、限られた時間と条件のなか、状況変化やアクシデントなど(起きないな越したことはないけど)リアルタイムで最適解を出し、決断をしていくところ。 そして、頭で想像して描いたサムネイルやラフを実現するためにアイ…

真夜中の事務所でやること

夜中にふと、自分で完成させたはずのデザインを見直してしまう時がある。我ながら良くできたと思う時ほど、何度も見直ししまう。そして、ふと本棚に目が止まる。本と目が合うと言うのも変な表現だけれど、そんなことがある。「私を見て」と呼ばれたような気…

解体され消失していく京都の町家

僕の事務所は、所謂「京都のまちなか」にある。御所近辺や北の方の「京都人」からすると、ギリギリまちなかと言われる五条なんだけれど。僕は伏見稲荷で生まれ育ったので五条でも十分まちなかで、今でも「町家」がたくさん残ってる。そんななか、この数年流…

桜で思い出すこと、思い出せないこと 〜新元号と桜〜

そろそろ桜も満開に 新しい元号が「令和(れいわ)」であると昨日、4月1日に発表されましたね。そして、その新元号に切り替わる日が5月1日。奇しくも僕の生まれた日なんだと思いながら、あとひと月で「平成」も終わってしまう。寂しいような気もするし、新し…

この気なんの気、気になる気みたいな話

夕方の五条大橋(北方面を望む)が僕の落ち着く場所でもある サボりがちというか、ほとんど書いてない状態のブログですが、今年初、そして約三ヶ月半ぶりの更新です。すっかり春めいてきて、海外からの観光客増加でランチもままならない京都からお届けします…

五条の陶器祭りと六道まいりから東京オリンピックで佐々木宏氏に注目したいけど、ザハ・ハディド氏のスタジアムも見たかったなと

京都は五条坂で「京都・五条坂〜陶器まつり」が始まった。地元民は「陶器市」と呼ぶこの祭は、五条坂(五条通の川端から東大路までの間)に京都の陶器屋さん、陶芸家、工房などが仮設のお店を出して、五条通が陶器の市場になるイベント。まぁ、毎年この陶器…

祇園祭 花傘巡行が猛暑で中止されたということで、ちょっと遡ってみた。

祇園祭の後祭「花傘巡行」が中止になったということで、調べると869年(貞観11年)に始まったとされる「祇園祭」は、今年で1149年も続いています。その長い歴史のなかで、祭(巡行)が中止になったのは実は数えるほどしかありません。◯1962年(四条通の地下…

働くことはそれはそれで大切なことなんだけど、18や22で一生を決めるなんて難しいよね

先日クライアントと打ち合わせの途中、その会社の社長が僕にこのような話をされました。ある社外のイベント(レクリエーションに近い)に参加する人には、会社から交通費と費用の一部負担するとして全社員に募ったところ、参加を希望した社員が5名だったと。…

ちゃんと見てる

独立して17年、デザイナーになって29年。グラフィックデザイナーの場合は資格なんてものはないので、自分がプロと名乗ればその日からプロなんだけど、僕の場合はデザイン事務所に入って給料を正式にいただいた日から29年。。未だにプロとして一流の仕事がで…

たくらんときょうと

カッコウは自分の巣で卵を温めずに、他のモズやホオジロ、オオヨシキリなどの巣に卵を産み付け、育てさせるという「托卵」という習性があります。カッコウの雛は、元のモズやホオジロたちの卵よりも早く孵化し、カッコウ以外の卵を巣の外に出して殺してしま…

投票への道

選挙の投票所は、通っていた小学校。久しぶりに実家から少しゆっくりと、懐かしい風景を眺めながら歩く。所々変わってたりして、ちょっと新鮮な気分。 講堂の投票会場に、選挙人として幼なじみのお母さんが居て、なんだかお通夜の時みたいに静かに少し言葉を…

五山の送り火 父と師とデザイン

今日は、8月16日「五山の送り火」の日です。京都の夏といえば猛暑の祇園祭、そして五山の送り火で少し秋になる。そんな感じです。まだまだ暑い日は続くのですが、お盆休みの最終日ということもあってか、サザエさん症候群のようなもの寂しい気持ちになります…

夏休みといえば、24時間テレビだったよね〜

祇園祭も終わって「もう8月だね〜。早いわぁ」などと言ってる内に、お盆休みのための前倒しシフトが組み込まれてきています。今年は11日の金曜日が「山の日」のため、11日から16日までの6日間休みになるところが多いのではないでしょうか。うちの事務所は、…

「ありがとう」と言うことについて

「ありがとう」 僕はこの言葉をよく口にします。コンビニやスーパーで買物をして、レジで支払いをして商品を受け取る時にも必ず「ありがとう」と言います。飲食店で食べるときも店を出る時に「おおきに、ありがとう」と言うし、タクシーに乗って降りるときに…

一見さんお断りのデザイン

祇園祭真っ只中、京都は暑いです。めっちゃ、暑いです。少し外に出るだけで汗だくになります。真夏にこんな例えはどうかと思いますが、京都は四畳半の部屋に炬燵(こたつ)を置いて、そこに入ったまま手を伸ばすだけで何でも取れてしまうような、そんなコン…

京都の夏は鱧と祇園祭なんだけど、意外に知られていないこと

「今年はなんだか涼しいな」なんて言ってる内に祇園祭が始まり、やっぱり京都は今年もとんでもなく蒸し暑くなってます。四条通でコンチキチン♪と聞こえ始め、鉾立がはじまると京都の町はソワソワしてきます。ちなみに、7月1日から31日までのひと月間がず〜っ…

どう生きるのかを考えることは、人生をデザインすることでもあるんだという当たり前のことに気づく

毎日寒いです。冬なので当たり前ですが、寒いです。もう何十年も繰り返し経験してきたことなので、十分理解しているはずなんですが、それでも寒いと言ってしまうのが人間だったりします。そしてよく知っている、頭で理解しているつもりでも実際にその時、そ…

あたりまえのことができますように。えべっさんにお願い

今日は、1月10日。「えべっさん」と親しまれる十日ゑびすの大祭の日です。たくさんの人がお詣りし、笹に様々な飾りをつけて今年一年の商売繁盛を祈ります。「えべっさん」というと西宮神社の「開門神事福男選び」や今宮戎神社が有名ですが、京都でも京都ゑび…

初詣 伏見稲荷大社はやっぱりスゴイことになってた話と今年の目標

今週のお題「2017年にやりたいこと」 あけましておめでとうございます。今年は暖かくて、ほっこりするお正月ですね。さて、「一年の計は元旦にあり」といわれるように、元旦に今年の抱負と具体的な目標などを立てようとしたんですが、食って飲んで家族や友人…

フリーランスと浪人。真田丸で考えたこと

約三ヶ月ぶりの投稿になってしまいます。続けるということは大切だということを改めて感じる今日この頃、京都はめっきり寒くなってきました。今日はいつもお世話になっている自宅近所の焼肉屋さんへ出来上がったメニューを納品しがてら、美味しい焼肉を堪能…

東京オリンピックのエンブレムは、すべて無償で使用できるようにすれば良いと思う件

東京オリンピックの大会エンブレムがやっと決定2020年開催の東京オリンピックのエンブレムが決定したそうです。ということで、少し余計なことを言ってみます。決定したデザインは賛否両論みたいですが、それはどんなものでも全員が同じ意見になることはない…

フリーランスで食っていくということについて

フリーランスで食っていくということについて、グラフィックデザイナーとしてフリーランスで17年になる僕が決めた、3つの決まり事についてお話します。

アカン顔とオカン顔

アカン顔。そう、アカンのです。どういうのを指して「アカン顔」なのか説明できませんが、直感で「アカン」と思う顔としか言いようがありません。僕は母親に似てると良く言われるので「オカン顔」であることは確かです(笑ということで、毎朝歯磨きするとき…

謝罪と成功する秘訣、そして眠れない夜

今週末から来週にかけて、60年に一度の寒波が押し寄せるとのことです。「今年はなんだか暖かいね〜」などと正月休みには呑気なことを言ってましたが、この数日は死ぬかと思うほど寒いです。(京都人の感覚としてですよ)お陰でレッグウォーマーと腰のヒート…

成人式とデザインと革ジャン

祝・新成人!昨日は成人の日でしたね。今年の新成人は126万人とのことで、昨年よりも5万人多いそうです。若者が増えるというのは、なんだか心強く未来が明るいような気がしますが、僕が生まれた1968年の新成人は236万人と、今年よりも110万人も多かったんで…

命を掛けている人は美しい

日曜日は基本的に自宅でダラダラと過ごすことが多いです。ほとんど畳一枚分のスペースから移動することもなく、本を読んだり、溜まった録画を見たり、映画を見たり、ゲームをしたり。。 夕方になって料理をするために買い物に行くまで、そんな感じで過ごしま…

お誕生日について

人間五十年、下天のうちを比ぶれば、夢幻の如くなり一度生を享け、滅せぬもののあるべきか〜ということで、来年は歳男です。上の詞は、信長が好んで舞ったと言われる「敦盛(幸若舞)」の一節ですが、自分自身50に手が届く歳になるとは想像していませんでし…